一級建築士事務所

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木の生活2

木のある生活2

■木と災害

森林は土壌が雨水を吸収して一時的に蓄え、徐々に河川へ送り出すことで洪水を緩和し、雨水を水資源として蓄積します。(水源涵養機能)
さらに樹木の根が土砂や岩石などを固定して、土砂の崩壊を防いでくれます。
(山地災害防止機能)

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戦後、全国的な拡大造林により主に杉やヒノキが植林されてきました。
杉は比較的成長が早い反面根が横に張らないという性質があり、間伐などの管理が十分に行われていないと台風や豪雨の際に倒れやすくなります。
近年国産材の需要が減少傾向にある中で、地域の林業家は山林の維持管理が難しく、そのため森林の防災機能も低下してきています。
ここ数年、ゲリラ豪雨による土砂崩れで甚大な被害が生じています。
頻発するゲリラ豪雨は地球温暖化が原因とされていますが、土砂災害は森林が健全な状態を保てなくなっていることも要因のひとつだといわれています。

地球温暖化の主な要因とされる二酸化炭素を削減し、土砂災害を防止するためには健全な森林環境を維持していくことが必要不可欠です。

■木と生活環境

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静岡大学農学部が、研究室で生まれたマウスを木の箱、金属の箱、コンクリートの箱にそれぞれ100匹ずつ入れて育てる生活環境実験を行いました。
開始から23日後の生存数は、木の箱で85匹、金属の箱で41匹、コンクリートの箱で7匹という結果となりました。
コンクリートは体から熱を奪う「冷輻射」を生じさせる性質があり、マウスが必要な体温を保てなくなったことが生存率の低さの原因ではないかと考えられています。
さらに金属の箱とコンンクリートの箱で生存したマウスは成長が悪く、メスは卵巣や子宮、オスは精巣の重量が軽く臓器の発達が悪いことが分かりました。
(「木材の住科学」有馬孝禮著 東京大学出版)

■木は再生可能な資源

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魚類から微小のプラスチックが見つかったことが世界に衝撃をあたえました。
プラスチックは自然分解されないため、魚を食べる私たちの体内にも残留する可能性があります。
またプラスチックは石油を原料とする製品ですが、有限の
資源である石油は使い続ける限りいつかはなくなります。
一方、木は植林により永続的に再生可能な資源です。
また土壌が自然分解して土に還ります。
このように木は地球環境にやさしい再生可能な資源だといえます。

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